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TOCOS活動報告会
コロナ外国人相談窓口

 3月17日、TOCOS(東京都外国人新型コロナ生活相談センター)活動報告会がオンラインで開催された。TOCOSは、東京都、東京都国際交流協会、NPO法人CINGAの3機関が連携して運営をしてきた。2020年4月17日に開設し、これまでに5353件(3月8日現在)の相談に対応してきた。窓口の役割の一つは、外国人本人や支援者への情報提供で、コロナに関する健康・生活相談や使える制度の案内、二つ目は役所や保健所の窓口で必要とされる通訳業務だ。やさしい日本語を含め14言語で対応してきた。
 健康や経済的に不安な状況下で、母国語で相談することで得られる安心感は大きい。
 
 活動を通じて得られた気づきとして、相談をつなげる先の保健所や社会福祉協議会の現場では、多言語ややさしい日本語での対応が進んでいない状況が多いという点があげられた。
 
 TOCOSは3月31日をもって終了したが、この活動で得られたノウハウや課題は、今後、一般財団法人東京都つながり創生財団に引き継がれる。支援や情報を必要とする外国人住民が、必要な支援に繋がれるように、相談窓口の拡充とともに、相談をつなげる先の関係機関においても、外国人対応についてのノウハウが蓄積されていくことが願われる。

<関連ページ>
東京都多言語相談ナビ <外部サイト/東京都つながり創生財団>

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