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座談会in横浜市国際学生会館~留学生OBOGによる就職相談会

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座談会 in 横浜市国際学生会館

留学生OBOGによる就職相談会


意思疎通できるかが問われる面接


質問が分らなければ聞く


 就職活動に臨む留学生にとっては、「面接で何を見られるのか」、「企業はどういう視点で選考しているのか」など気になる点は多い。7月7日に横浜市国際学生会館で開催された「OBOGによる就職相談会」では、先輩留学生や社会人からの実体験に基づく様々なアドバイスが寄せられた。同相談会の模様を抜粋して紹介する。



語学+αの内容が大事


留学生A  通訳志望ですが、先輩方の会社に専門の通訳者は居ますか。そういう仕事は必要とされていますか。

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 「留学生OBOGによる就職相談会」
(主催:横浜市国際学生会館)


会計事務所代表(日本人、独立15年、以下「社長」)  通訳は海外からの来客に1人で3日~1週間入るような一時的な仕事が多いです。継続的な収入を得るには深い専門知識や幅広いビジネスの知識が必要ですから、一番いいのはまず商社に入って5~10年キャリアを積むことですね。仕事の仕方を勉強したければ、大きなお金を動かす商売ができる商社が勉強になります。また、お客さんと飲みに行ったりして付き合って、次も指名してもらえるファンを作れるかどうかも重要です。


OB・S(中国、入社1年目、専門商社)  会社の立場から考えれば専門通訳を雇って通訳だけさせるよりも、営業力と専門性と語学力に長けた人を求める傾向があります。語学+αの内容が大事だと思います。


留学生B  インターンシップは経験したほうがいいですか。


内定留学生(韓国、化学メーカー他5社内定)  私がインターンシップをした会社では5~6人のグループワークで企画戦略を詰めてプレゼンをしましたが、それが入社後の実際の仕事内容と合致しているかは分かりませんでした。


社長  だいたい会社はインターンシップで、入社してくれたらいいと思う人にツバをつけます。担当社員が直接個人的に次の段階の話をするんです。


内定留学生  インターンシップでの評価が低ければ本選考に応募しても終了になりますが、評価が高ければ早めの選考に乗ってかなり早めに内定をもらえるかもしれません。


留学生B  先輩方は入社前からどんな仕事をするかわかっていましたか。


内定留学生  文系は最初からわかって入る人はあまりいないと思います。


OB・C(中国、入社11年目、大手化学メーカー)  文系の人は就活の最初の段階では職種で応募先を絞らないほうが良いです。大手企業の総合職では就きたい職種に必ず就けるわけではありません。入社時に「これしかやりたくない」と思ってしまうとそうならない場合のギャップが大きいので、広く浅く何でも受け入れる心構えを持ったほうがいいと思います。
 また、私は採用も担当していますが、企業は学業の中身より普段の人間性を最も重視します。今まで何をやってきたか1時間も話してもらえれば、「この学生は良いな」ということは現れてきます。だから普段の自分がどういう人間なのかを就活に入るまでにしっかり見極めておいたほうがいいです。自分の人間性も認識できていないのはよくないです。


社長  面接でもうひとつ大事なことは、質問がわからなければ「こういう意味の質問でいいですか」と必ず聞いて教えてもらうことです。そして回答はなるべく短く簡潔にすること。面接官は回答が短いと感じたら追加で聞いてくれます。
 たまに学生が質問の意味を聞いても答えない意地悪な面接官が居ますが、その場合は「こういう意味だと理解して答えます」と前置きして話して下さい。仕事で一番大事なのは「報連相(報告・連絡・相談)」なので、分からないから教えて下さいと面接の場で言えるか言えないかで半分決まります。意思の疎通ができるかどうかが大事です。



仕事を覚えたければ中小企業


留学生C  大手企業と中小企業ではどう違うのでしょうか。


社長  仕事を覚えたかったら中小企業のほうが覚えられます。理系で自分の専門性を高めたいなら確実に大手企業がいいでしょう。売上高も社員数も多いので雑用も分担してやっていて、専門に集中できます。
 文系ならキャリアプランにもよりますが、もし将来独立して仕事をしたいなら、まず自分がやりたい仕事が一人でできるのか、仲間がいないとできないのか考えて下さい。やりたい仕事が決まっていて一人でできるなら中小企業に行ったほうが仕事の中身を覚えるには早いですし、そのあと大手に就職し直して人脈を作って独立すればいいでしょう。何をどうしたいか決まっていないなら、会社のしくみについて勉強できたり、社内独立制度があるような会社に行ったほうがいいです。業界を問わず、どういうマネジメントをさせてくれるのかで選ぶべきだと思います。


留学生D  技術者として日本で働きたいですが、会社が外国人を採用する理由が見えてきません。先日、日本人の同級生とインターンシップに応募して私だけ受かりました。彼と能力の差もないのになぜ私が受かったか分からず、どうがんばればいいのか分かりません。


社長  留学生は海外から来てハンディがあるわけです。ずっと日本に居る日本人と、日本にいて数年しか経っていない人がレベル的に一緒だったら、今後がんばらせたら10年後どちらの人が伸びるかと企業の人は考えるでしょう。現状ではなく入社後どうなるかという目線で見ていくので、伸びしろ(成長力、ポテンシャル)があるかどうかがすごく大事です。

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 留学生の質問に答えるOB   
 

OB・K(ベトナム、ゼネコン技術職)  自分が外国人であることは気にしないほうがいいです。もちろんアイデンティティは持って仕事をしますが、面接では外国人だと一切意識せず堂々と自分の話をしてください。私は今年からリクルーターをしていますが、大体見ているのは飲み会でのコミュニケーションです。1時間ほど話して、絶対採りたい人、採ったほうがいい人を点数をつけて3人選んで会社に出します。「自分は外国人だから」という思考の人は話しても自信が見えないので、そういうことは考えず、何をやりたいのか結論を前面に出してほしいですね。


横浜市国際学生会館館長  もう一つ重要なことは、就職活動は企業と皆さんが合うか合わないかなので、面接で落ちる方は落ちます。それは能力や面接の仕方というよりマッチングの問題なので、その方のパーソナリティと企業が欲しているものが合ったときに採用されるのです。
 そしてやはりガッツが必要です。いくらハイレベルの大学を出ても3~4ヶ月で心が折れてしまうのではいけません。元気でへこたれずにアイディアを出してくる人の方が、周りから見ていても将来面白いことになるんじゃないかなと思わせられます。そういうことを意識してぜひ頑張ってほしいです。




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就職相談会の後にはOBOGと入居者との
交流パーティー「ベアーズのつどい」が
開かれた



          



◆横浜市国際学生会館では、交流イベントを定期的に開催しています! 
ホームページ http://yoke.or.jp/yish/
神奈川県横浜市鶴見区本町通4-171-23


 


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