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留学生座談会

Top向学新聞>留学生座談会in法政大学2016年5月号

留学生座談会in法政大学 

~留学生が見た日本~


日本は「ファッションの自由の国」  
「大学入学までのプレッシャーがすごい」

 ファッションや学生生活、「幸せとは?」などなど。今回は法政大学のイタリア・フランス・モンゴルの留学生が日本と母国の違いなどを語り合った。




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プリオリ ニコロさん
(イタリア出身)
<幸せとは?>「自由を大切にして夢を叶える」


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タングポ カレンさん
(フランス出身)
<幸せとは?>「自分の人生を生きる」


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ボルドバートル トゥルガさん
(モンゴル出身)
<幸せとは?>「家族・親族との交流」


――まずは日本の好きなところを教えて下さい。

カレン)旅行が大好きで、これまで北海道、宮城、新潟、長野、愛知、大阪を訪れました。なかでも宮城の仙台市が一番のお気に入りです。友人からはよく「なぜ北海道や大阪ではなく仙台なの?」と聞かれますが、仙台はすごく静かで心の平安を感じる場所なんです。「杜の都」と呼ばれ、東北最大の都市でありながら、緑で覆われている土地面積は日本の都市のなかでトップクラス。自然と街が共存しているところが魅力です。日本は島国ですが、北海道から沖縄まで多彩な風土があり、それぞれが別の国みたいです。


ニコロ) 私は日本のファッションが好きです。大学院では日本と韓国を比較しながら、ファッションと文化的背景の関連性を研究しています。日本は個々人が自由な服装を楽しんでいるところがいいですよね。オタクファッションやガングロギャルなど多様なファッション文化を生み出してきました。まさに「ファッションの自由の国」です。今は新たに古着が流行っていて、ショッピングなら下北沢が絶対お勧めです。


―日本人のなかでイタリアは「お洒落の国」として憧れの場所です。イタリアと日本の違いは何ですか。


ニコロ) イタリアはイメージ通り「ファッションの国」なので皆がお洒落に気を使っています。その分、だらしない格好をしていると注意されることがあるし、奇抜な格好だと変な目で見られファッションには厳しい国です。自由さが日本とは違いますね。イタリアで出来なかった服装に日本でチャレンジすることもあります。


カレン) フランスもお洒落なイメージでよく話されますが、実はすごく地味なんです。日本の皆さんが抱いている印象とはギャップがありますね。

トゥルガ) でも日本の就職活動では、皆が同じ時期に同じリクルートスーツを着ていてちょっと異様です。日本には「自由」と「画一的」の二つが混在しているなと感じます。
 私が好きな日本は、日本人の一生懸命さや責任感です。アルバイトをしていても、街を歩いていても「責任をもって仕事をしているな」と感じることばかりですね。この姿勢が日本の発展を支えてきたのだなと思います。


――まずは日本の好きなところを教えて下さい。

ニコロ) 日本の大学生を見ると、勉強量が少ないかなと感じます。

カレン) そうですね。フランスはほとんどが国立大学で学費が無料です。大学入学は比較的容易ですが、卒業のハードルはとても高く勉強が大変です。逆に日本は大学に入学するまでのプレッシャーがすごいですよね。受験競争をくぐりぬけて大学生になっても、3年生の終わりから就職活動が始まります。そのまま大学卒業後はすぐ会社に入り、社会人になれば自由な時間は限られる。そういった日本の事情を考えると、大学生活の3年間は自由に過ごしてもいいのではないかなと思いました。フランスはまず大学を卒業しないと何もできないし、卒業してもすぐに就職する必要はありません。


トゥルガ) モンゴルでも大学卒業後に就職活動をして、2~3ヶ月で就職先を見つけます。日本のように決まった形はありません。

ニコロ) でも現在ヨーロッパでは、「大学を卒業しても仕事がない」ことが問題になっています。不景気で大学と企業の繋がりが希薄になり、対策に苦労しています。

―日本では1970年代に「一億総中流」という言葉が生まれました。多くの人が豊かで安定した生活をし、安定のなかに幸せを見出してきました。今日ではグローバル化や格差社会の到来が叫ばれ、人々の環境や考え方に大きな変化が起き、「幸せ」の定義も多様になってきています。皆さんの母国では「幸せ」についてどのように考えているのでしょうか。


カレン) フランスでは「自分の人生を生きる」ことが大事だと考えられています。例えば、子供がいても離婚することは普通だし、子供を生んでも結婚をする必要はない。好きな仕事をして、好きな時に辞める。社会情勢によっては厳しい時もありますが、それ以上に「私は私」。自由を謳歌することこそ幸せだと思います。


ニコロ)イタリアも似た考え方です。日本を団体主義だとすれば、より個人主義的です。結婚・子供にこだわりはなく、いい仕事よりも好きな仕事を選びます。日本の方に誤解して頂きたくないことは、「わがまま」ということではなく個人主義という概念なのです。自由を大切にして夢を叶えることに生きがいを感じます。


トゥルガ) モンゴルでは、家族・親戚との交流のなかにこそ幸せがあると考えます。結婚する年齢が早いため「子供は3~4人」というケースが一般的です。日本は少子化が進んでいますが、モンゴルでは子供は多ければ多いほど良いという文化です。家族のために好きなことを犠牲にするということでもなく、好きな仕事をして家族・親族と仲良く暮らしていきたいですね。

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