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    広島風お好み焼き (広島県)   


「重ね焼き」が広島風
戦後から広島市内にお好み村

画像の説明

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(写真提供/TAU)

 
 広島風お好み焼きは、広島の定番ご当地料理として有名だ。同じく有名な大阪風お好み焼きは具材を混ぜ合わせて焼くが、広島風お好み焼きの特徴は「重ね焼き」だ。生地を薄く焼き、その上にキャベツや麺、豚肉、玉子を薄く焼いたものなどを重ねるため、厚みがあり食べごたえは十分。広島県アンテナショップTAUの松村将太さんは、「広島では、ご飯・味噌汁・お好み焼きというメニューは普通で、各家庭にはプレートがあり、お好み焼きパーティーを催したりします」と話す。
 
 県内には数多くのお好み焼き店があり、店舗数は全国第3位。広島市内には、25店舗以上が店を構えるお好み村が存在する。
 
 その始まりは戦後間もない頃。広島市中心部の新天地広場に50件のお好み焼きの屋台が集まり活況を帯びていた。この風景を見た作家のきだみのるが、「まるでお好み村みたいだね」と話したのがお好み村の由来だ。お好み村では、「かずちゃん」や「ひろちゃん」など店名に「ちゃん」を付ける店を多く見かける。その由来のほとんどが、店のおかみさんやご主人の名前にちなんだもので、戦後から変わらない活気と人情が溢れている。



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