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ガンボルト ソロンゴさん (モンゴル出身) 
(株式会社LITALICO) 


「障害がない社会をつくる」 インターンで日本企業の経験を

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―――日本留学のきっかけは。
 高校1年生の時、親戚が日本留学を勧めてくれたことがきっかけです。幼い頃から、「将来は海外に住むんだ!」という思いが強く、日本に対して先進国・勤勉といった良いイメージがあり、すぐに日本留学を決断しました。 
 高知県の明徳義塾高等学校に転校し、3年間寮生活を送りました。高校卒業後は、国際的な活動がしたくて亜細亜大学の国際関係学科に進学しました。

――どのような就職活動をしたのでしょうか。
 卒業を控えていた大学4年生の11月頃から就職活動を始め、「人の役に立つ企業」を軸に15社程応募しました。なかなか厳しい状況もありましたが、「障害がない社会をつくる」ことをビジョンに掲げる弊社から無事内定を頂きました。入社の決め手となったのは、説明会で社長が会社のビジョンなどについて熱心に話をして下さったことです。「ここで働きたい!」と思い、講話後すぐに手を挙げ、「モンゴル進出はいつですか!?」と積極的に質問したところ、社長の印象に残ったようで無事選考を通過することが出来ました。  
 私自身、母国で幼い頃は祖父と暮らしており、高齢や障害など社会的に不利な立場にある方の役に立ちたいとずっと思ってきましたので、社会貢献と利益を両立できる事業内容に魅力を感じました。

――現在の業務内容は。
 弊社は現在、「障害がない社会をつくる」という一つのビジョンに向かって「働くことに障害がある方への就労サービス」、「幼児教室・学習塾」、「IT×ものづくり教室」、「教育に関する情報共有サイト」の4タイプの事業を展開しています。入社当時は、就労サービスを担当していましたが、現在は人事部に所属しています。
 私達は、社会側の障害に対する考え方を変えていきたいと思っています。例えば、「眼が悪い」ことも視覚障害と表現できますが、私たちはメガネのお陰で問題なく生活しています。それと同様に、発達障害があるお子様が、耳からよりもイラストなど視覚から得る情報の方が理解しやすい場合、その特徴にあったオーダーメイドの学習方法を提供します。幼児教育においても就労サービスにおいても、一人一人に適した環境と方法を考えることで、問題はどんどん解決できるのです。そういった事例を積み上げていくことで、ゆくゆくは「障害」という言葉をなくしたいという思いで、社員が一丸となって頑張っています。
 現在、タイ、インドネシア、韓国などから弊社のサービスを見学する方が増加し、海外での需要の高まりを感じています。将来は、母国モンゴルにも進出できるよう努力していきたいと思います。

――最後に留学生にアドバイスを。
 社会に出て問題解決能力が非常に重要だと感じました。学生時代には気付けなかったことです。日本社会で働きたいと思うならば、ぜひインターンシップを経験して日本企業の雰囲気を直接感じたほうが良いと思います。私はインターンシップが出来ず後悔している部分があるので、ぜひ留学生の皆様はチャレンジしてみて下さい。



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