Top向学新聞今月の人シッダルタ・シャンカルさん
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シッダルタ・シャンカルさん (インド出身) 
(東京大学教養学部) 


日本語学べることが魅力  レベル重視で大学選び

――何故日本を留学先に選んだのですか?
  私の夢は電気電子の超大国で学ぶことでしたから、その分野で母国よりも優秀な大学がある日本はとても魅力的だったのです。また、日本語を学べるということも日本留学の大きな魅力でした。たとえば英米では共通言語が英語なので、他言語を身につけるのは難しいと思います。

――日本語の勉強は大変でしたか?
  私は一学期の頃は、生命工学の日本語の教科書を1ページ読むのに1時間かかり、大変だと感じました。しかし勉強していくうちに慣れて、二学期三学期くらいにはスムーズに読めるようになりましたので、それほど日本語についての心配はいらないと思います。ただ、最初のうちは日本語の教科書を英語に翻訳したものがあればありがたいです。学んだことのない分野の場合、あらかじめ英語で内容を知ってから日本語の教科書を読むのとそうでないのとでは全然理解のレベルが違うからです。

――留学生向けの英語コースについてはどう思いますか?
  たしかに英語コースを設置すれば留学生は大きく増えると思います。英語は国際語なので話せる方が良いと多くの人が思っているのも事実です。ただ学生が留学先を選ぶ場合、例えば低いレベルのアメリカの大学と高いレベルの日本の大学の両方に留学するチャンスがあったら、日本を選ぶと思います。要するに研究のレベルが高ければ学生は集まってくるし、低いといなくなるということだと思います。

――将来の目標は?
  卒業後は数年間日本企業で働いて経験を積みたいです。一度海外経験をした人は、海外で働くメリットとデメリットを天秤にかけて判断すると思います。私はたとえ海外で高い給料が得られても、人間関係が良くなければ、インド国内で給料が低くても人間関係の良い職場で働きたいと思っています。たとえば私が今住んでいる寮の7割は日本人ですが、ロビーで話すなど交流する機会はほとんどありません。母国と比べると少し寂しい気もします。今後は将来のために自分から交わる機会を多く持っていきたいと思います。