Top向学新聞今月の人スパニカ ポティテプさん
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スパニカ ポティテプさん  (タイ出身) 
(東京大学大学院工学系研究科・東京大学タイ留学生会会長) 


メリットの大きい英語コース  日本語も自発的に勉強を

  私はタイで修士課程を卒業後来日し、奨学金を受けながら博士課程で学んでいます。勉強しているときに一番困難を感じるのはやはり日本語です。私が今所属しているのはすべて英語で授業を行う英語コースですが、留学生にとって英語コースのメリットは非常に大きいものがあります。特にタイやマレーシアなど非漢字圏の学生にとっては漢字を短期間でマスターすることはかなり難しいと思いますので、英語で学習できるメリットは大きいです。一方デメリットとしては、当然ですが、日本人もみな英語を使うので留学生の日本語がなかなか上達しないということです。英語しか話せなくても確かに卒業はできますが、日本で生活していくうえでやはり日本語能力は必要不可欠です。特に卒業後に自分の専門を活かして企業や研究機関などに就職しようとすれば、相当高度な日本語力が求められますので、足りないと思えば日本語を自発的に勉強しておく必要があると思います。
  日本人は英語をある程度聞き取れるけれども話せないという人が多く、例えば私が電車で浅草に行くにはどうすれば良いのか聞くと、理解はしているのですが英語で話すのが怖いようなのです。私の場合は特に日本が好きで日本に来ているので、日本人とスムーズにコミュニケーションできない状態には満足できません。私は研究室で日本人と話す際には、意識して日本語を使うようにしています。
  留学生活を有意義なものにするためには、勉強だけでなく様々なことを体験することが必要だと思います。そこで大切になるのが時間の使い方です。例えば月曜から金曜までは研究室に行くとすれば、土日には日本の伝統が色濃く残る地域などに出かけ、ぜひ日本社会に触れる機会を持つべきだと思います。研究室の中ばかりにいてずっと研究しているような人が多いのですが、せっかく日本に来ているのですからぜひ日本の様々なものを経験してもって帰るべきだと思います。そういう経験がある人は、就職する際にも日本社会にスムーズに入っていけるのではないでしょうか。