新規入国の留学生過去最高
(2008年5月号)
在留資格「技術」は大幅増加
法務省入国管理局が3月に公表した統計によると、2007年における外国人入国者数(再入国者数を含む。)は915万2186人で、前年に比べ104万4223人(12・9%)増の過去最高となったことがわかった。うち再入国者を除いた新規入国者数についても、772万1258人で初めて700万人を突破した。
新規入国者のうち、在留資格「留学」は前年比8・0%増の2万8779人で、過去最高を記録した。国籍別に見ると、最多が中国の1万272人で前年からは1118人の増。ついで韓国が5301人で前年からは452人の増となっている。これら二ヶ国の増加数を合わせると、「留学」新規入国者の増加数全体の4分の3を占める。依然としてこの二ヶ国が、在日留学生数のゆくえを大きく左右するという現状に変わりはないようだ。
いっぽうの「就学」は1万9160人で、前年比では0・1%の微増にとどまった。「就学」の新規入国者は2003年に2万7362人とピークを記録したが、翌2004年には入管行政の変化により1万5027人に激減(45%減)。その後は緩やかに回復基調を描いてきたものの、2007年は2万人を超えられず横ばいとなった。
また、理系の留学生などが卒業後、日本で働く際に取得することが多い在留資格「技術」の新規入国者は1万959人で、前年比42%の大幅増となった。国内企業の留学生採用が活発化したことや、人材不足により海外からIT技術者などを受け入れる例などが増えているものと考えられる。いっぽう「人文知識・国際業務」は7426人で、前年からは2・5%の減少となった。