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大学教育の在り方を見直し
(2008年10月号) 


得意分野への絞り込み等検討

  鈴木恒夫文部科学大臣は9月11日、人口減少時代などに対応した中長期的な大学教育の在り方について、中央教育審議会(会長 /山崎正和LCA大学院大学長)に諮問した。「大学全入時代」を迎えて定員充足率の低い大学が増えており、グローバル化の中で日本の大学教育の質保証が問題となっていることから、大学教育全般の在り方に対して根本的な見直しを加える。
  具体的には、各大学の得意分野に取り組みを集中させる「機能別分化」や、大学間連携による資源の共同利用について検討する。
  また、大学の国際競争力の向上のための方策について検討する。大学評価については国際的な視点を導入し、OECD(経済協力開発機構)等で行われようとしている世界的規模での大学評価活動に対応するための方策を探る。さらに、アジア域内等の国際的な学生・教員の流動性を高めるための方策や、域内全体の大学教育の質保証に向けた活動の進め方について検討する。
  今後、課題ごとに審議の区切りがついた段階で、逐次答申や報告を提出する。