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向学新聞2011年9月号


就労希望年数10年以上が最多

国際留学生協会就職アンケート
 

 特定非営利活動法人国際留学生協会(東京都千代田区、略称IFSA)は、今年6月11日と19日に「IFSA外国人留学生就職フォーラム2012」を東京と大阪で開催し、会場で参加留学生へのアンケート調査を行った。回答者は393名で、大半は2012年3月に卒業を控えた20カ国・地域の留学生である。中国が最多で、以下韓国、台湾、タイの順に多かった。日本で何年働きたいかという質問には、「10年以上」と回答したのが39%、「まだわからない」が25%、「3~5年」が23%となった。留学生の就職後の定着が日本企業の課題となっているが、長期間就労したい留学生が多いことが分かった。就職後の不安(複数回答)については、「日本人の上司や同僚とのコミュニケーション」という回答が45%と最も多く、次に「職場において異文化への理解がどれだけあるか」が29%、「自分の希望した内容の職務に就けるか」が25%と続いた。 日本という異文化の中で働く留学生は、円滑な人間関係による心理的な安定を求めていることが伺える。職場の日本人の異文化理解が不安を取り除く鍵となりそうだ。



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