向学新聞2014年7月号
海外大学と共同学士課程構築
立命館 国際化戦略発表
(川口清史総長)
立命館学園は7月24日、国際化戦略「グローバル・イニシアティブ」を発表した。アジアトップ大学との教育・研究連携を推進するため、立命館大学とオーストラリア国立大学(ANU)が「共同学士課程」を新設し、2017年度にスタートさせる。ANUはQS世界大学ランキング27位で豪州唯一の国立大学だ。
新学部は来年オープンする「大阪いばらきキャンパス」に設置し、言語・歴史・政治などのアジア研究が対象分野となる。1学年200名程度の定員で、ANUへの学生派遣やANUからの留学生を受け入れる。卒業時には、立命館大とANU両大学の学位を取得出来る。
外国人留学生受け入れ目標数も公表し、2013年度の2242人を2023年度には倍増させ4500人の受け入れを目指す。立命館大は、ANU以外の海外大学とも共同プログラムを構築することで学生のモビリティを高めている。大連理工大学とは2年次までは中国で、3年次から日本で学ぶ国際情報ソフトウェア系の共同学部を2014年9月から本格始動させる予定で、パイロットプログラムは既に動き始めている。工学・科学技術分野では、インド最高峰のインド工科大学ハイデラバード校と長期・短期の学生相互派遣を計画している。立命館学園・川口清史総長は「日本の水準をブレークスルーするには国際的な共働が大事。アジアトップ大学との連携が柱になってくる」と強調した。
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