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向学新聞2015年4月号記事より>


留学生数13万9千人で挽回
 

JASSO 学部生減少、専修学校生は増加

 独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が2月下旬、2014年5月1日現在の外国人留学生数を公表した。大学や専修学校などの高等教育機関に在籍する留学生は13万9185名で前年より約4000人増加。数年間微減が続いていたが、「留学生30万人計画」の実現に向け盛り返した。

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    高等教育機関の留学生出身国・地域内訳         留学生が多い大学トップ10
                           (JASSO資料より作成)

留学生内訳カラー 留学生の多い大学


 最も多い中国の7万7792人(前年比4092人減)に次いで韓国が1万3940(同1364人減)と在籍留学生数トップ2が揃って減少した。しかし、ベトナムは1万1174人(同4884人増)、ネパールは5291人(同2103人増)と大幅に増加した。
 
 日本語教育振興協会の調査によると、7年前から日本語教育機関の韓国人学生の減少と反比例するようにベトナム人学生は増加の一途を辿った。2年前には韓国を追い抜き、ベトナムは中国に続く第2の留学生派遣国になっていた。大学・専修学校などの高等教育機関に進学する留学生の約6割が日本語学校を経由していると言われており、同様の結果が高等教育機関に及ぶのは時間の問題だと考えられる。
 
 また、JASSOの資料によると、大学(学部)に進学する留学生は2年前から徐々に減少し始めた。その一方で、専修学校進学者は2万9227人と前年より18・9%増加している。JASSOの担当者は、「ベトナム留学生は約半数、ネパール留学生のほとんどが日本語学校を卒業した後専修学校に進学している」と話す。留学生内訳が変化しつつある現状について、「これまで漢字圏の留学生が多かったが、アジアの非漢字圏に裾野が広がっている」と歓迎する。高等教育機関におけるベトナム・ネパール留学生の増加は今後も続くと見られる。




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