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向学新聞2015年7月号


米国の留学生受入れ先進事例研修

             東洋大で成果報告会

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              報告会の様子


 東洋大学が6月12日、米国大学の留学生受入れに関する先進事例を学ぶ「留学生リクルート・アドミッション・エンロールマネジメントの将来像を考える」を開催した。同セミナーでは、大学教職員などが米国の留学生獲得の戦略や実務を学ぶため3月1日~8日にかけて米国で行なった研修の成果報告会が実施された。東洋大学、筑波大学など全国から24名が研修に参加。ニューヨーク州立大学バッファロー校やニューヨーク大学などを訪問した。
 
 横浜国立大学の村上健一郎氏(学務・国際部教務課)は、「日本の大学は入試選考に教員が関わるが、米国の学部レベルでは職員が合否判定を行なう。また、部署レベルで人材を採用するため、学内の部署移動がなくアドミッションのスペシャリストとして権限と責任が与えられている」と米国の強みを説明した。さらに、「成績だけではなく学生が自分の大学に適当な人物かを総合的に見極めている。ニューヨーク大学の担当者は『勉強だけをしてきた学生はとらない』と明言していた」と強調した。
 
 セミナーの企画者である一橋大学の太田浩教授は、自身の米国大学院の留学経験を振り返りながら、「米国大学のアドミッションの考え方・方法に衝撃を受けた。いつか米国の現場を大学関係者に見てもらいたかった」と企画趣旨を話した。

 



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