向学新聞2015年9月号
中野区長と留学生懇談会
意見を交換する田中区長(手前右)と留学生
明治大学国際日本学部の山脇ゼミは7月7日、中野区長と外国人留学生が懇談を行なう「日本の中野から世界のNAKANOへ」を明治大学中野キャンパスで開催した。明治大学国際日本学部や中野にある早稲田大学の国際学生寮WISHに住む留学生が参加。中野のグローバル化や中野の魅力、地域社会と留学生の関わりについて活発な話し合いが行なわれた。
カオ・ユーチャンさん(台湾・明治大)は、「グローバルな都市において大事なことは人と人との繋がり。中野では区民と外国人の接点が少ないように感じる。言葉を超えて交流できる開放的なスポーツ空間を作ってはどうか」と提案した。トレントン・ベイカーさん(米国・明治大)は、「大学には留学生向けの寮が少ない。また、不動産で『外国人だから部屋を貸せない』というシーンに直面した」と話した。
一方で中野の魅力については、「遅くまで開店しているスーパーマーケットがあり便利」、「新宿などに近くて交通の便がよい」、「人ごみが多い街から中野に戻るとオアシスのように感じる」、「中野が大好きで引っ越したくない」などの声が挙がった。
中野には明治大学、帝京平成大学、早稲田大学の国際学生寮WISHが立地しており、多くの日本人学生・留学生にとって活動の拠点になっている。中野区の田中大輔区長は留学生達の話を受けて、「まずは人間同士のコミュニケーションが円滑になる環境を作らないといけない」と強調した。
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