<向学新聞2015年11月号記事より>
国立大がグローバル化を加速
第3期中期目標・中期計画
文部科学省が10月20日、各国立大学の第3期中期目標・中期計画の素案を公表した。各国立大学は外国人留学生数などグローバル化に関する目標などを立案した。
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国立大学は6年ごとに「中期目標・中期計画」を策定することになっており、今回は2016年度~2022年度までの目標となる。
北海道大学は年間受け入れ外国人留学生を2200人以上に設定。世界トップの研究者や産業界のトップランナーを夏の北海道に招聘し世界から集めた学生を教育する「サマー・インスティテュート」などを展開する。千葉大学は留学生数2300人を目指す。470科目以上の授業を英語化、学事暦の柔軟化、多様な入試などに取り組み留学生が入学・学習しやすい環境を整備する。名古屋大学は全学生のうち18パーセント以上を留学生に、大阪大学は15パーセント、九州大学は16パーセント以上を目標に定めた。名大はアジアサテライトキャンパスを活用し、法制度設計や医療行政などに関わる各国の国家中枢人材対象の博士課程プログラムを実施するなど、受け入れだけではなく各大学の強みを活かした国際展開を進展させる。
グローバル化対応が欠かせない今日、慣例に捉われない全学的な改革が国立大学に期待される。
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