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向学新聞2016年1月号


外国人旅行者が1800万人に

来年は2000万人超へ


 日本政府観光局によると、2015年11月末時点の訪日外国人旅行者数は1796万440
0人(前年同期比47・5%増)で過去最高を記録した。中国が最多の464万6700人(同109・4%増)、次いで韓国が358万6400人(同44・4%増)、台湾が341万1300人(同30・3%増)だった。
 
 また、JTBは12月16日に「2016年の旅行動向見通し」を発表し、訪日外国人旅行者数は2350万人に及ぶと予測した。東京、大阪、京都、富士山を巡るゴールデンルートだけではなく、中部や北陸、北海道など多面的な魅力を持つ旅行先が増え、認知度が向上するためだと分析。
 
 リーピーターの増加につれ、日本の日常生活や文化により深く触れたいという旅行者も増加傾向にあるという。個人旅行のシェアも高まりつつあり、日本の奥深い魅力を求めて大都市だけではなく、地方へ足を運ぶ旅行者が増加すると見込んでいる。
 
 例えば、日本の里山をサイクリングで巡るツアーが外国人から人気を博している。アンケート調査によると、日本で最も楽しかったこととして「日本の人々と会話をし、文化の違いを知ったり、日常生活を楽しんだこと」などの意見が寄せられた。
 
 昨年はMERSの発生で中国や台湾などの旅行者が韓国旅行を控えたことなどから、日本を代わりの旅行先として選ぶ動きがあった。また、クルーズ船で日本に訪れる外国人旅行者が初めて100万人を突破。寄港地へ大きな経済効果を与えた。
 
 外国人旅行者の急増を背景に、大阪府や東京の大田区などで国家戦略特区の特例を活用した宿泊施設の利用が始まるなど今後の動向に注目が集まる。



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