向学新聞2016年9月号
5年でアセアン留学生育成
亜大 日本企業で活躍目指す
(左)亜大と(右)ランシット高校が連携協定
亜細亜大学が7月20日、日本企業で活躍できるASEAN諸国留学生を育成する「ASEAN留学生ジャパンプログラム」(2017年度開始)の新設を発表した。
日本語などを学ぶ亜大・留学生別科(1年間)でASEAN留学生を受け入れ、そのまま学部に進学させる5年一貫カリキュラムを編成。大学卒業までに日本語能力試験N1の取得、夏季休暇を利用した日本企業でのインターンシップ等を実施する。経営学部の清水淳准教授はプログラムの特徴について、「大学3~4年次にビジネス面に特化したカリキュラムを組んでいる」と説明。亜大の栗田充治学長は「日本のビジネス文化を理解し、実用的な日本語を使える人材を採用したいという企業側の強い要望がある」とプログラム設立の背景を説明した。
亜大は「ASEAN諸国留学生奨学金制度」も立ち上げ約20社が奨学金制度に賛同し寄付に協力。毎年20名を同奨学生として受け入れる予定で、学費分を支援する。今年4月にスアンクラーブ・ウィッタヤーライ・ランシット高校(タイ)のタイ人留学生2名が第1期奨学生として入学。9月にはベトナム人留学生も受け入れ募集を進めていく。清水准教授は、「海外現地まで足を運び試験や面接を実施する。基礎学力やコミュニケーション能力がある学生に来てほしい」と話す。
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