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向学新聞2019年11月1日号記事より>


142ヶ国・地域で日本語教育 過去最多

教育機関、教師、学習者 すべて増加


 国際交流基金は10月8日、海外の日本語教育の実施国・地域数が142となり過去最多となったと発表した。前回調査の2015年度以降、ジンバブエ、東ティモール、ベリーズ、モザンビーク、モンテネグロの5ヶ国が加わった。これまであまり日本語教育が盛んでなかったアフリカ等の地域でも日本語教育が広がりつつあることがわかった。教育機関数は1万8604で前回比2425機関、15%の増加となった。

191101国・地域別の日本語学習者数の割合(国際交流基金2018年度海外日本語教育機関調査結果(速報値)より作成)


 
 日本語教師数は7万7128人で過去最高を更新。ベトナムは3年前の1795人から7030人へと約4倍、ミャンマーでも524人から1542人へと約3倍に増加している。


 学習者数は前回比約19万人増の384万6773人で、中国・オーストラリア・タイ・ベトナム等で増加した。特にベトナムは17万4461人で前回からは約11万人増という突出した増え幅となった。いっぽうインドネシア・韓国・台湾・米国等では減少している。


 日本語学習の理由・目的は、「マンガ・アニメ・J―POP・ファッション等への興味」が66・1%で前回と同じく最多だが、「日本語そのものへの興味」が前回の51・8%から61・3%に、「日本への観光旅行」も32・6%から41・2%となり、伸びが目立った。近年のインバウンドの増加やクールジャパンのコンテンツの浸透などが相乗効果を生み日本語学習熱を後押ししているようだ。




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