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2020年11月17日

外国人在留支援センター(FRESC)

 四ツ谷駅近くに開所した、外国人在留支援センター(FRESC)が、開所から約4か月が経った。支援の様子について、田平センター長にお話を伺った。

FRESC

 外国人在留支援センターの開所から4か月がたった。同センターは、『多文化共生社会』の実現のため、外国人への総合的・継続的な視点でのサポートを目指し開所された。

 4省庁8機関が一つのフロアに集まり、外国人支援にあたっている。来所での相談は、一日に平均して延べ約100件。カウンターでの相談のほか、個室型の相談窓口は、4つのブースがすべて埋まる時間帯も多い。また、コロナ感染症の影響で困っている外国人のために臨時に開始した無料の電話相談「FRESCヘルプデスク」(14言語対応)は、11月上旬現在1日に約20件前後の相談がある。

 来所する相談者は、約6~7割が東京外国人雇用サービスセンター(ハローワーク)への相談であり、様々な国籍の方が来るが、中国籍の方が一番多い。相談内容は、仕事探し以外では、「コロナの影響で帰国できないが在留資格の変更ができるか」等の在留資格関係の相談のほか、「休業手当が支払われない」、「生活に困っている」という相談も多い。

 壁がないワンフロアに複数の機関が入っているため、相談内容に応じて、別機関の担当者につなぐなど、連携しやすい環境的利点がある。予約制の相談窓口では、事前に相談内容の概要を聞くので、内容によっては最初から複数の機関の相談員が一緒に入って相談に対応することもある。
 相談する側にとって、複数の問題を抱えていることがあるため、複数機関に一度の来所で相談できるところはとても便利だ。

 「生活相談は、入居機関だけでは対応できず、自治体につなげることになるが、外国人が相談することを諦めないように、つなぎ方・連携の仕方をより良い形にすることで、外国人が相談をしやすく、引き継いだ行政機関においても相談を受けやすい環境の構築に努めたい。」と田平センター長は言う。「日本に来た外国人が、日本を嫌いになって帰ることができるだけ少なくなるように、行政としてできる限りの支援を行いたい。」と結んだ。
 
 日本が多文化共生社会の実現に向けて大きく前進しようとする今、同センターでの行政機関の横断的な連携や、自治体へのつなぎ方など、手探りな部分がありながらも、より良い支援体制の構築が期待される。

FRESCヘルプデスク

新しいコロナウイルスの影響で困っている外国人のための無料電話相談窓口です。

◆相談できる時間
 ・月曜日 から 金曜日 まで (土・日・祝日は休み)
 ・9:00~17:00まで

◆電話番号 0120-76-2029 (フリーダイヤル お金はかかりません)

◆対応言語(14言語)
やさしい日本語, English(英語), 中文(中国語・簡体字/繁体字), 코리언(韓国語), Español(スペイン語),Português(ポルトガル語), Tiếng Việt(ベトナム語), नेपाली भाषा(ネパール語), ภาษาไทย(タイ語), Bahasa Indonesia(インドネシア語),Filipino(Tagalog)(フィリピノ(タガログ)語),မြန်မာဘာသာစကား(ミャンマー語), ភាសាខ្មែរ(クメール(カンボジア)語), Монгол(モンゴル語)

外国人在留支援センター(FRESC/フレスク)
〒160-0004 東京都新宿区四谷一丁目6番1号 四谷タワー13F
ナビダイヤル:0570-011000
 (一部のIP電話及び海外からは03-5363-3013)

フレスクフロアガイド


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