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<向学新聞2021年1月1日号記事より>
NRI学生小論文コンテスト
留学生特別賞に高崎経済大学の留学生ペア
12月18日、第15回NRI学生小論文コンテストの最終審査会がオンラインで開催された。同コンテストは、野村総合研究所が主催で開催される学生向けの論文コンテストで、日本と世界の未来について、次代を担う若い学生たちに考える機会を提供することを目的として毎年開催されている。今年から新たに留学生特別賞が新設された。
質疑応答に答える留学生ペア
ウィン ウィン ピュさん(左)
グエン ティ ビックさん(右)
今年のテーマは「サステナブル未来予想図~最適な社会の構築に向けて~」とされ、全国から全体で1925件の高校生・大学生からの応募があった。プレゼンテーションを経た最終審査の結果、大学生の部の留学生特別賞には、高崎経済大学のウィン ウィン ピュさん(ミャンマー)とグエン ティ ビックさん(ベトナム)のペアが選ばれた。
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二人の論文テーマは、『持続可能な観光~留学生から見た「おもてなし」~』で、日本のおもてなしについて取り上げた。海外と比較し、日本のサービスの長所短所を整理する話の中で、二人の自演による「海外と日本の店員の接客態度の比較動画」を用いたのがとても分かりやすいアプローチだった。日本のサービスのマイナス面として、マニュアル通りで個性が見えない点や、ニーズに合わない過剰なサービスなどがあげられた。日本のおもてなしを持続可能なものにしていくためには、相手の立場に立って考え、ニーズに合わせてサービスを提供する必要性を指摘した。留学生ならではの視点と、動画を用いながらのなめらかな日本語での発表に、プレゼンテーション終了後は場内から拍手が沸き起こった。
特別審査員の池上彰氏からは「論文審査の論文も面白かったが、プレゼンで用いた接客態度の比較動画も遊び心がありとても面白かった。優れた内容だった」と評価された。またコンテストの総評では「地に足のついた説得力のある作品が多く見られたものの、面白味や斬新さという点では物足りなさを感じた。留学生のユニークな視点の論文が見られたことは、大変喜ばしく感じた」とのコメントもあった。
表彰後の受賞者スピーチでウィン ウィン ピュさんは、主催者や審査員、サポートしてくれた指導教授、聞き取り調査に協力してくれたホテルの方々への感謝の気持ちを述べると共に、「この論文は私たちの思いだけではなく、皆の思いを聞いて書いたものなので、私たち外国人の感じていることが日本人に伝わればよいなと思います」と話した。
※最終審査会の内容は野村総合研究所のYou tubeアカウントに掲載予定。
<参考動画>
・2020年度留学生特別賞受賞者のプレゼンテーション
・2020年度最終審査会における各部門受賞者のプレゼンテーション
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