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向学新聞2023年10月号記事より>

食文化の違いと多文化共生
陳麗娟さん (中国出身)
フェリス女学院大学 

ある日ワンちゃんを飼っているバイト先の店長さんと私は、以下のような会話をしました。
店長「中国人はワンちゃんを食べるのか?」。
私「食べる人もいますが、すべての人ではないです。」
店長「やっぱりワンちゃんを食べますよね。ゆるせない!」
私「(無言)。」

対話は私の無言と店長の微妙な目つき、ワンちゃんを食べるなんてという「人でなし」を見るような顔で終わりました。今日はそのときに無言になって会話ができなかった「動物を食べる事への考え」という話題について、お話ししたいです。

私自身は犬の肉を食べたことはないですが、中国には犬を食べる風習を持つ地域が存在することについては確かに否定できません。しかし、決して一般市場でも犬の肉を販売するようなイメージではないです。しかし、その時のわたしの日本語のレベルはまだ低くて、このような話をしたくても、できませんでした。 

実は「○○の肉を食べるのはいかがなものか?」という食文化に対する議論はいつもあります。多くの人は自分とは違う食文化を持つ国の行為には納得できません。何故かというと、同じ動物とはいうものの、犬や馬、ウサギ、猫など、人に特別に扱われる動物がいます。倫理面と道徳面の両面から、受け入れがたいと思う人が多いからです。
 

リアルボイス

しかし、各地域や各民族は異なる背景により、動物を食べるか保護するかの選択がかなり違います。ですから、犬や猫などが特別な存在として、異なる扱いを受けるのは、普遍的な価値観ではありません。日本のように犬がペットとして扱われ、食用とは見なされない国がある一方、韓国や中国の一部地域では犬食の風習がまだ残っています。そのように、自分の価値観と一致しない行為に対して、自分が思った正義を他国や外国人に押し付けるような話はしばしば各国の間で議論の火種となります。
 
長期的な視点を持って考える
と、異なる食選択や好みが存在することは、多文化共生の一環として尊重されるべきです。自国と異なる文化を受け入れることは強制できませんが、少なくともお互いの文化を尊重する姿勢をもつことが大事です。




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