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向学新聞2025年1月号目次>外国人留学生数過去最高、新卒留学生の国内就職者数過去最高
<向学新聞2025年1月号記事より>
外国人留学生数過去最高
新卒留学生の国内就職者数過去最高
入管庁は昨年10月、令和6年6月末時点での在留外国人数を公表した。在留外国人数は358万8956人、在留資格「留学」は36万8589人となり、いずれも過去最高を更新した。留学生数で特徴的な点は、国籍・地域別の人数順位の変動だ(左図)。国籍別では減少した国も多く、上位10か国のうち、中国、韓国、台湾、インドネシアは減少した。一方で、大きく増加した国はネパールで、半年で31・5%増、5年で約2・5倍に増えた。ミャンマーは半年で47・1%増加し、5年で約3倍になった。
また、同庁が昨年12月に公開したデータによると、2023年中の新卒留学生の国内就職者数は、4万1,400人となり、こちらも過去最高となった。2023年の統計から、在留資格「特定技能」(1948人)も加えられた。
独立行政法人日本学生支援機構が昨年公表した私費留学生を対象とした意識調査では、日本へ留学しての全体的な印象について、94・1%が「良かった」と回答し、多くの留学生が満足している。卒業後の進路(複数回答)では、「日本において就職希望」(54・4%)、「日本において進学希望」(44・3%)と、卒業後も日本にとどまることを希望する留学生が多い。さらに、就職期間の設問では10年以上働きたい学生が42・8%と最も多く、長期間日本で働きたい留学生が多い。
一方、就職にあたっての不安(複数回答)では、職場での人間関係や自分の語学力、希望する仕事に就けるか、等が多い。
留学生数については、政府が掲げる「2033年までに受入れ40万人」という目標は早期達成の可能性が高い。同時に、日本で長く活躍することを希望する留学生たちが、日本社会の一員として力を発揮し活躍できるよう、必要な環境整備が急がれる。
(2024年版「出入国在留管理」日本語版を元に作成)
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