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納豆(なっとう) 

ナットウキナーゼで血液サラサラ
日本の定番朝食メニュー

納豆HP

 
 2006年3月に発行された米健康専門月刊誌「ヘルス」が世界5大健康食品を発表し、日本の大豆製品がそのうちの一つに選ばれ注目を集めている。大豆は「畑の肉」と評される程栄養が豊富で、納豆はその大豆を納豆菌で発酵させた日本食だ。たんぱく質、脂質、カルシウム、鉄など豊富な栄養を含み、また大豆には少ないビタミンB2が多いのも特徴だ。さらに納豆特有のナットウキナーゼは、血栓を溶かし血液をサラサラにする効果があると評判だ。
 
 日本人がいつ頃から納豆を食べ始めたのかは正確には明らかになっていないが、弥生時代には納豆のような食べ物があったといわれ、平安時代の文献には既に「納豆」という言葉が記述されていた。戦国時代には武将のスタミナ源になっており、江戸時代に納豆が一般庶民に広まった。主に納豆売りが江戸などで毎朝「なっと、なっと、なっと~」といった元気のいい掛け声で納豆を売り歩いていた。そして、納豆売りから買った納豆とご飯と味噌汁が江戸町人達の朝食定番メニューだったという。納豆ご飯に味噌汁は江戸時代から150年経過した現代でも朝食の定番だ。戦時中は軍用食として、戦後は貴重な栄養食として食べられ、今日では健康食として親しまれている。
 
 日本は長寿の国として有名だが、大豆製品をよく食べることが背景にあると言われている。世界に誇る健康食品として、納豆の広まりが期待される。
 




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