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ピッシャヤナン スワンモントリーさん (タイ出身) 
(東京大学大学院) 


日本人の礼儀正しさを知った  将来の夢は大学の教員

――留学のきっかけは何ですか。
 日本は教育水準が高く技術力も優れていて、留学するのが夢でした。現在は、植物の生態学を勉強しています。

――成長したことは何ですか。
 タイでは家族と一緒に暮らしていましたが、留学して初めて1人暮らしをするようになりました。何でも自分でしなければならず、責任感を持つことができたと思います。様々な国の友達と出会えたことや、日本人の考え・生活も知ることができ世界が広がりました。日本人はすごく丁寧で礼儀正しく、他人のことを思いやる気持ちをもっていると感じます。

――苦労したことは何ですか。
 やはり日本語です。例えば、役所や銀行などの書類や手続きは全て日本語で大変でした。英語での手続きが出来ないので、私だけではなく外国人にとって苦労する部分だと思います。また、「外国人だから」という理由で部屋探しも苦労しました。留学生をたくさん日本に受け入れるようとする際に、こういったコミュニケーションや受入れ環境の問題が最も重要だと感じます。幸い東京大学にはチューター制度があり、日本人学生が履修登録や授業料の振込みなど、学生生活に関わるサポートをしてくれます。私は優しいチューターに恵まれて助かりました。

――日本とタイの文化の違いを感じますか。
 日本人はその場の雰囲気や空気をとても重んじていると思います。「KY」(空気を読めない)という言葉もあるように、相手に迷惑をかけないよう配慮していると感じます。私はあまり空気を読めない時もありますが、タイ人の多くはいつも前向きに「大丈夫、大丈夫」という姿勢で過ごしていると思います。

――日本で印象的な出来事はありましか。
 東北や関西など日本各地を旅行し、温泉や紅葉を楽しみました。地方の旅行先では、地元の年配の方がとても優しく接してくれて印象に残っています。

――将来の夢は何ですか。
 大学の教員になることで、とてもやりがいのある仕事だと思います。誰もが人生の中で、いい時も、悪い時もあると思います。私はどのような状況でも、諦めず努力すれば道は拓けると信じています。留学したくても出来ない人がいる中で、私はこうして日本で学ぶことができることに感謝して、気合いをいれて頑張りたいと思います。




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