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ジョン・ジェホさん (韓国出身) 
(一橋大学 商学部4年 内定先/大手総合商社) 


感謝の気持ちで面接に
面接官「とにかくこいつと働きたい」


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独学で日本留学


――日本留学のきっかけは。
 中学3年生の時に家族旅行で大阪・京都を訪れ、宿泊先のホテルで何気なくテレビを見ていました。その時パイロットを題材にしたドラマを初めて見たのですが、当時恋愛ものが多かった韓国ドラマと比べ、「日本のドラマは専門的な職業について熱く語るのだな」と驚き、日本ドラマに夢中になって日本語の独学を始めました。
 高校卒業後、ソウルの大学に通い始めましたが、兵役のため途中で休学し海軍に入隊しました。2年間の軍隊生活中、役職が上がるにつれ自由時間が増えたため、もう一度大学受験のために勉強したいと考えていました。実は、受験に失敗したため十分に満足できない学生生活だったからです。夜な夜な、「他大学に再入学するか編入にするか」と悩んでいたのですが、ある時突然、「日本語を学んできたから日本の大学に入学できるじゃないか!」と閃き運命のように感じたのです。
 それからネット通販で教材を購入し、「日本留学試験」を受験するため半年間独学で勉強を続けました。自由な時間が増えたといっても、厳しい軍隊生活で勉強できる時間は夜の10~12時の間だけ。皆が寝静まる中、一人その2時間を費やして勉強し、一橋大学に入学することが出来ました。

――ハードスケジュールの合間を縫って勉強を続けた強い意思が素晴らしいですね。なぜ一橋大学を選んだのでしょうか。
 日本に留学したようと決めた時、何を勉強したいか自問自答して「ビジネスパーソンになりたい」という憧れに気付きました。
 幼い頃、日本と取引がある貿易会社に勤めていた叔父が、「日本企業は1頼むとニーズを汲み取って10までしてくれる。そこから生まれる長期的な強い信頼関係が新しいビジネスを生むんだ」と私に語ってくれました。当時は幼く意味が分かっていませんでしたが、その話が「日本と関わりをもつビジネスパーソンになりたい」という憧れに無意識的に繋がっているのだと思います。それで日本で1、2を争う商学部がある一橋大学を選びました。叔父は私が将来日本にいくことを予感していたのかもしれませんね。


商社を志望


――見事夢がかなって日本での就職を決めましたが、なぜ商社を志望したのですか。
 大学3年生の夏休み、スキューバダイビングの資格を取得するためフィリピンのセブ島に行きました。有名な観光地で街の中心部は発展していましたが、郊外にいくと貧しい子供達が汚れた水を飲まなければいけない状況を目の当たりにし、世界にインフラを届ける仕事をしたいと思うようになりました。商社は水をはじめ様々なインフラ事業に取り組んでいるため志望しました。


自分の言葉で話す


――面接で何か心がけていたことはありますか。
 面接の段階が進むにつれて、事業の将来性についてなど学生では答えることが難しい質問が増えてきます。ですが、答えが合っているかどうか以上に、自分のロジックと言葉で話すことを心がけました。自分の言葉で話しているかどうかを企業側が見極めている印象を受けたからです。
 内定を頂いた後、入社先の人事担当者に採用して頂いた理由を聞いてみたところ、最終面接官の方が、「自分のやりたいことを自分の言葉で語っていた。とにかくこいつと働きたいと思った」と評価して下さったと聞き嬉しく思いました。


――「とにかくこいつと働きたい」という言葉が印象的ですね。
 そういう風に思って頂くことは本当に大事ですね。就職活動が本格的に始まった大学3年の冬、多くの学生が企業を訪問しますが、企業ビルの前に到着すると学生が一斉にコートを脱ぐ光景に驚愕し、疑問に感じました。しかし、就職活動を進めるにつれて、将来先輩になるかもしれない社員の方に対する最低限のマナーであり礼儀なのだと気づきました。面接でも、人事とは別部署の方も自分のために時間を割いて下さる。その感謝の気持ちをもって面接に臨みした。面接が終わった際、自然と心を込めて「貴重なお時間を頂きましてありがとうございました」という言葉が出てきて、その思いが伝わり一緒に働きたいと感じて頂いたのかもしれません。



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