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ファン レ ビンさん

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ファン レ ビンさん (ベトナム出身) 
(東京大学大学院博士課程) 


マナーの習慣化に驚き  日本人の本音を読取る

――日本に来たきっかけは。
  私の国は発展途上国で学生の勉学意欲は旺盛ですから、留学のチャンスが巡ってくれば絶対迷いなくみんな行くと思います。しかし現実には一生アルバイトしていても日本には来れないくらい経済的に難しい場合が多く、やはり奨学金がないと留学は不可能です。国から奨学金をもらって留学する場合留学先は選べず、私の場合もたまたま日本に行く奨学金があるので行きますかといわれて試験を受けて受かって来たのです。正直に言うと留学先は日本でなくても良かったかもしれません。とにかく国から出て外国を勉強したかったのです。大学2年の時日本留学を決めて母国の大学を辞めましたが、外国留学の意義は大きいので2~3年のロスはカバーできると思っていました。日本人にとっての留学と、発展途上国の人にとっての留学はあまりにも違っています。百年前の明治時代に日本人が外国留学するようなものだと考えた方がわかりやすいと思います。発展途上国から先進国に行く場合、二国間に横たわるギャップを乗り越えて吸収すべきものを吸収するのはなかなか大変なことです。

――日本に来てから感じたことは。
  まず印象に残ったのが清潔さと物価の高さです。また日本は情報の開示が進んでいて、多くの確実な情報に基づいて比較検討しながら結論を出せる点が大きく異なると感じました。ベトナムの留学生が日本に来て一番驚くことは、マナーの習慣化が非常に進んでいることです。どこに行っても誰もが行列を作って並んでいるなどということはまず考えられないことです。ベトナム社会は長い植民地時代を経て急激な社会体制の変化を経験してきたので、人々の習慣が変化についてこずマナーの面で不足があります。ですから留学生として日本のよい習慣を何とか母国に移植したいと思っています。
  私は今年で来日10年になりますので、日本人がどういう人たちなのかということも大体わかってきました。日本人は他人同士でもきちんと対応してくれるという点では親切ですが、友達づきあいに関しては冷たいと思います。母国の大学では友人の下宿を訪ねたり授業後も時間を共にすることが多かったのですが、日本では友達のところを訪ねることはまずありません。また日本人は建前は言うが本音はなかなか言いません。しかし長く日本にいるので大体読みとれるようになりました。文字通りには表れないので考える習慣が大切なのだと学びました。

――留学して得たものは。
  日本人の考え方を理解できたことが一番の成果です。将来は国に帰って、その経験を生かせるような仕事に就きたいです。仕事の面では日本人はできることはやると言うし、できないことはきちんとできないと言うので信頼できますが、ベトナム人は適当にできると言っておいて実際にはできないということが多くあります。そのような文化のギャップを留学経験を生かして埋めていくことが自分の役割だと思っています。


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