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張 根愚さん

Top向学新聞今月の人張 根愚さん


張 根愚さん (韓国出身) 
(慶應義塾大学商学部・在日韓国留学生連合会会長) 


日韓関係の改善に期待  日本語学校開設目指す

――日本に来たきっかけは。
  韓国には兵役制度があり、丈夫な男ならみんな軍隊に行かなければなりません。それで時期が来てみんな身体検査を受けましたが、私の親友が目がすごく悪かったため軍隊に行けなくなったのです。それでその友人は、私たちが軍隊に行っていた2年半ぐらいの間に、渡日して新聞奨学生として新聞配達をしながら、日本語を学んで韓国に帰りました。それを私は兵役が終わってから聞いて、私もその方法でなら外国に行けると思い、日本にやってきました。最初は語学研修のつもりで一年間滞在しましたが、アルバイトをしながら学校に通っていたのであまり日本語の実力が伸びず、もう一年期間を延長する中で、日本の大学に進学することも考え始め、気に入った大学に合格できたので留学を決めました。

――日韓W杯が共催されますが、韓国人留学生として感じることは。
  韓国はまだ経済的にも軍事的にも文化的にも、日本にとっては相手にならない存在です。日本はアジアのイギリスのような感じがします。イギリスが18世紀に産業革命をリードしたような立場です。そのような日本がアジアのみならず世界に対して発言するためには、やはり真のリーダーシップが必要です。つまり何か過ちがあればそれを謙虚に認める姿勢を持ち、その過ちを謝罪することです。日本が本当の大国になるためには、そのような気持ちが必要ではないかと感じています。今回ワールドカップが両国で開催されますが、これをきっかけとしてお互いがさらに歩み寄り、今後の日韓関係が良くなっていってほしいと思っています。その架け橋になるのは私たち留学生です。

――将来の目標は。
  今回のW杯開催などもあり、これから日本に留学する韓国人は増えこそすれ、減少することはないだろうと思っています。しかし、私と友人の李くんが日本に来て日本語学校に通って感じたのですが、教育課程が一律的で、具体的には大学進学クラスしか存在していませんでした。語学研修として来日して大学に入らない場合も、進学クラスに入って進学のための文法を学ぶしかなく、会話を学べませんでした。そこで将来二人で、特色のある、納得できる日本語学校を作ろうと決め、今その申請の過程にあります。現在日韓の間では多数のワーキングビザが発給されており、千人程度は毎年日本に来ているのではないかと思います。その人たちは大学に行くのが目的ではなく、色々な経験を積み、得るものを得たいために来るのです。ですから集中日本語クラスを設け、選ぶ機会を与えることが必要であると思っています。例えば今の日本語学校は午前と午後どちらかのクラスのみですが、その人たちの場合日本にいる期間が3ヶ月から1年間と短いですから、朝から夜までの集中クラスのほうがいいのです。また単純な講義だけではなく、会話などの特別コースを設け、生活面でのサポートも充実させるなど、他校と違った経営戦略を掲げていこうと思っています。


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