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向学新聞 2017年9月号


外国人、博士課程に高い満足度

日本人と比べ実利重視の傾向


 文部科学省の科学技術・学術政策研究所(所長/加藤重治)が8月24日に発表した「博士人材追跡調査」第2次報告書の速報版によれば、博士課程の満足度について「とても良い」と回答した外国人学生は37・8%で、日本人学生の19・9%の約2倍に達したことが分かった。


 博士課程への進学理由については、「研究したい課題や問題意識があった」との回答は日本人学生で60・2%だったが、外国人学生は40・8%と低く、「フェローシップ等が得られた」は日本人学生が2・6%だったのに対し外国人学生は13・9%と突出していた。また、「博士号を取れば、良い仕事や良い収入が期待できる」についても、日本人学生が10・5%に対して外国人学生は34・7%に上った。興味・関心を追求する日本人と実利重視の外国人という対比が鮮明となった。


 博士課程を修了した外国人の所在地については、修了後1・5年後も3・5年後も海外在住が53%台と大差なく、定着後の流動性はそれほど高くないことが分かった。



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