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元留学生インタビュー
<向学新聞2020年4月1日号>
スマイルドリーム 代表
ネイ マー タイさん(ミャンマー)
Nay Mar Htike(ネイ マー タイ)
2008年4月に白鳳女子短期大学に留学、2年次に大阪観光大学に編入。元ロータリー米山記念奨学会奨学生。日本の観光会社で6年勤務後、ミャンマーに帰国し旅行会社「Smile Dream Co.,Ltd.」を創業、現職。
学生時代とは違う責任感
好きな仕事選ぶことが大事
仕事が楽しいと思って働ける会社が一番
――就職活動のときはどんなことを考えて取り組んでいましたか。
ミャンマーと日本との間に立って何かできればと考えて、観光分野を選び、特にミャンマーとつながりのある会社を探していました。最終的に、大手企業では自分の裁量でできる部分が限られるので、ベンチャー企業を就職先に選び6年間働きました。その会社は全て自分で責任を持って仕事する社風の企業で、最初は学生モードから社会人モードに入るのが大変でした。やはり学生時代とは求められる責任感が違います。仕事は旅行のオペレーターで、企画を立ててミャンマーの旅行会社に販売し、ガイド、バス、ホテル、食事などの手配を全て日本で行いました。例えば60名のツアーなら、皆さんが日本で喜んでいただくには快適な良いホテルや美味しい食事が必要ですし、お客様にもスムーズに時間通りに動いていただかないといけません。その全ての責任を取るのが自分なので、先生から言われた課題を勉強すればいい学生とは全く違う世界です。
――これから就職を希望する留学生に、アドバイスをお願いします。
好きな仕事を選ぶことが大事で、仕事が楽しいと思って働ける会社が一番いいと思います。まずは自分が本当にやりたいことを考えた方がいいです。色々なアルバイトやボランティアをしながら、どういう仕事なら長く働けるか、辛くても楽しみながらできるのかを色々な人と会って考えてみてください。留学生のコミュニティの中にしか出て行かない人も多いですが、もっと外に出て色々なコミュニティの人と話し合い交流する方がいいと思います。
――今は経営者として活躍されていますが、事業内容を教えていただけますか。
一つ目は旅行事業で、ミャンマーへのインバウンドとアウトバウンドの両方を扱っています。二つ目がミャンマーの優秀な人材を送り出す人材紹介事業で、新規開拓事業として始めました。
――今後どういう会社にしたいですか。
やはりみんなが楽しく働いている、会社に来るのが楽しい会社にしたいですね。人のお世話をする仕事が多いので、楽しく働かないとお客様は喜んでくれません。
私の前職の社長は、「一番大事なのはその会社で何年働くかではなく、働く人が会社から何を得るのか、会社も働いてくれる社員から何を得るのかだ」と言っていました。私の会社でも、社員と企業が互いに何かを得ながら働いていける環境を作っていきたいと思っています。
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