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この人に聞く 2025大阪万博誘致の日本代表プレゼンター ジョアキム・ルタイシレさん(ルワンダ出身)

Top向学新聞>2019年1月1日号

<この人に聞く>
2025大阪万博誘致の日本代表プレゼンター
ジョアキム・ルタイシレさん
 





コグラフ株式会社
ソフトウェアエンジニア


ジョアキム・ルタイシレさん
(ルワンダ出身)


ジョアキム・ルタイシレさん



経済加速化させる万博に期待


他者への尊敬の念持つ日本文化



――万博誘致の鍵を握るとされた、2017年11月にパリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会で日本のプレゼンターという大役を果たされました。プレゼンターになった経緯と、どのような思いをプレゼンに込めたか教えて下さい。


 経済産業省と神戸情報大学院大学から推薦を受けて選ばれました。私は以前から会社やJICAで何度もプレゼンをしていた経験がありましたし、論文や出版物も出していたので声がかかったのだと思います。
 2025年の万博開催をめぐってロシア、フランス、アゼルバイジャン、日本が競い、170カ国が開催地を投票したのですが、プレゼンは特に大阪をプロモートするようにデザインし、私の日本での技術的な経験や生活体験等についてシェアしたいと考えました。特に私の役目としては、アフリカからも49カ国が投票できたので、日本のアフリカ諸国への支援やそれらの国々との関係をシェアすることで投票につなげていければと思っていました。


――日本のよさはどんな点だと感じていましたか。


 文化的には他者をリスペクトする尊敬の念があることで、これは実際多くのアフリカの国ではまだ見られないものです。そしてとても熱心に働くこと、技術が非常に進んでいることや産業の強靭さですね。


――そもそも日本に関心を持ったのはなぜですか。


 アフリカの国では、もし本当に品質のいいものを買おうとすれば日本のものを買うといった文化があります。ほかにも中国など様々な国からものが入っていますが、ベストなのは日本製のものでした。そういった環境で生活していたので、日本に来れば教育を含めてベストなクオリティのものが得られるのではないかと思ったのです。


――そしてABEイニシアティブに応募したのですね。


 それまで小さなスタートアップ企業で5年以上働いていましたが、日本から学ぶという意味ではベストなチャンスだと思い応募しました。実際、日本に来るまでには大変厳しい選考があり、アフリカで3千人応募があったのですが通ったのは6人だけでした。


――ABEイニシアティブの効果についてどう思いますか。


 非常に効果的です。アフリカでビジネスをスタートするのが難しい企業が多い中で、ルワンダやタンザニアなど、アフリカ進出していなかった企業がABEイニシアティブ修了生を通じてアフリカ進出を果たすさまざまな実例が出ています。すでにルワンダではABEイニシアティブ修了生が国のリーダーになっていますので、良いイメージは当然ありますし、これからももっとコラボレーションが進むのではないかと期待しています。


――アフリカの現状や課題、そしてルタイシレさんの今後の抱負についてお聞かせ下さい。


 アフリカにはまだ貧困があり、テクノロジー的にもまだまだで、教育もまだ整っているとはいえないので、先進国から学ぶべきことは多いと思います。私が将来なしうる貢献のひとつは、教育や技術が遅れている農村地域で暮らす人々が、気候変動や貧困を生き抜くための道具を必要としているのですが、そういった地域の機械化に貢献できたらと思います。そして日本での経験を生かして将来アフリカと日本とでコラボレーションするビジネスができればと思っています。


――2025大阪万博にどのようなことを期待していますか。


 万博は世界各国から2800万人の訪問者が見込まれている世界規模のイベントで、実に多くのビジネスや文化の交流の機会がありますので、日本と世界の企業にとって価値を高めるためのよい経験になると思います。他のビジネスパートナーを開拓する機会となり、経済を加速化させるでしょうし、大阪市を世界に認めてもらうことにも大きく寄与すると思っています。





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