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ラセガード ジェームズ ポール 氏

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ラセガード ジェームズ ポール 氏 
(法政大学 経営学部准教授) 


円高が留学生増加の課題  学生のニーズに柔軟な対応を

――日本で学ぶ外国人留学生は約14万人(JASSO調査)ですが、今後留学生数を増加させるには何が課題でしょうか。
 まず、留学生増加には円高が最大の課題の一つだと思います。ハーバード大学やイエール大学など米国のトップ大学と比較すると、日本の大学の授業料は安いかもしれません。しかし、円高の影響は大きく、奨学金なしでは留学が困難な学生がいることも事実です。
 また、海外の高等教育の発展も重要なポイントです。例えば中国の高等教育が良くなることで、中国国内に留まる学生が増えていくでしょう。韓国の高等教育の成長も目覚ましく、英語による授業が増加し、海外の学生にとっては魅力的です。実際に、日本で学ぶ外国人留学生に「日本が第一希望だったか」と質問すると、「英語圏に行きたかった」と答える学生が少なくありません。

――多くの国が留学生獲得を目指していますが、日本の現状はどうでしょうか。
 海外の高等教育の発展に対して、日本も東京大学の秋入学検討や、グローバル30による英語コースの増加などグローバル化に取り組んでいます。法政大学にもGIS(グローバル教養学部)という英語で授業を行う学部が近年新設されました。しかし、英語コースはまだ一部でしかなく、一つの大学にしても、日本全体にしても、もっと足並みを揃えていかなければならないでしょう。それはつまり、学生のニーズに敏感でなければいけないということです。
 私は博士号取得のために、ある日本の国立大学に在籍していました。所属していた研究室の学生比率は、日本人学生と外国人学生が50対50でした。そこで教員は授業を始める前に、「日本語と英語のどちらの言語が良いか」と学生に質問しました。その大学院の教員のほとんどは、海外の大学で学位を取得したバイリンガルでした。そのため、学生のニーズに合わせて教授スタイルを変化させることができたのです。こういった教員がグローバル化時代におけるモデルだと思います。学生が求めるものに対して柔軟に対応できるよう、教員が努力しなければいけません。

――逆に日本の強みは何でしょうか。
 大学の種類がバラエティに富んでいることでしょう。1万人規模の総合大学もあれば、少数のリベラルアーツ教育を行う大学もあります。国公立大学と私立大学の両方に優秀な学校があり、歴史も古く伝統があります。ただ、日本の大学は国内という狭い範囲で競争しているように見えます。例えば大学改革を実行する時に、東京大学はどうするのかと考えるのではなく、香港はどうだろうか、米国はどうだろうかと視野を広げることで、より素晴らしい大学作りができるはずです。


Lassegard,James Paul
 米国出身。ミネソタ大学大学院教育人間発達研究科で教育政策行政修士号を取得。名古屋大学大学院教育発達科学研究科で教育学博士号を取得。1987年から日本で勤務。南山大学、東洋大学などを経て、2010年から現職。

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