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留学生座談会

Top向学新聞>留学生座談会2017年1月号

留学生座談会 in 中央大学 

~就職内定者インタビュー


一生働きたい会社を見つけるつもりで  
仕事を楽しめることが大切

 企業とのマッチングは就職における重要なポイントだが、内定を得た留学生はどのような意識や考え方を持って企業を研究し、選択しているのだろうか。また、キャリアセンターや企業説明会をどのように活用しているのだろうか。中央大学の留学生にお話を伺った。

 


杜さん
杜 娟さん(中国)
商学部商業・貿易学科4年
ITコンサルティング会社内定



韓さん
韓 杙衡さん(韓国)
商学部商業・貿易学科4年
商業施設運営管理会社内定



―企業をどのように選びましたか。

) 私は企業説明会への参加を重視して70社ほどの説明会に参加し、6月に物流とITコンサルティングの2社から内々定を頂きました。現在の内定先企業は、一次面接から最終まで社員の方と接して自分の性格や考え方に合うことが多かったのです。そして今勉強している商業貿易や物流などの知識も活かせることや、今後のIT企業としての発展性などを考えると良いと思いました。入社後には先輩と一緒に楽しみながら仕事をできることが大切ですが、内定先は「女性社員に優しい企業」として知られており、自分の年齢や女性としての立場も考えて最終的に決めました。
 実際、就職活動をする中で面接官から「いつ結婚したいですか」「今恋人がいますか」といった質問まで受けて驚きました。しかしそれが会社の人事がずっと考えている現実問題なんだと思います。特に日系企業は外資系より採用人数が少ないですし、女性は結婚したあと産休など様々な影響が出てきますので女性の場合無視できない問題なのでしょう。


) 私は物流、商社、スポーツメーカー、不動産業界から計5社内々定を頂きました。当初は貿易の仕事をしたかったのですが、商社や物流企業に行ってみると思ったより自分の性格に向いていないと思いました。また、給与も大切な条件でしたから、不動産業界より報酬がいいとされる商社にも心が動きました。しかし更に研究していくうちに、お金ではなく本当にその仕事を楽しめるかどうか、自分の性格をどれくらい活かせるかが大切だと思うようになりました。最終的に今の会社を選んだ理由は、少数精鋭主義で若いうちに大きな仕事を任されることと、自分の性格を活かせること、そして仕事内容が面白そうだったことです。商業施設の中のテナントを一人で20~30店舗ぐらい任され、マーケティング、販売促進、テナント営業などに携わり、「最近売り上げはどうですか」「私たちに頼みたいことはありますか」とコンサルティングします。多様な業態のテナント、多様な人々と接する中でコミュニケーション能力を活かせるのが面白そうだと思ったのです。
 また、商業施設はファミリー層を喜ばせるために働く場ですが、自分が具体的に誰のために貢献したいのかも考えた結果今の会社に決めました。


―どんな点が評価されて採用されたと思いますか。

) チームワークを重視する会社ですから面接ではそれに合うアピールをしました。コンビニのアルバイトで新人のトレーニングを担当しており、日本人、中国人、ベトナム人、韓国人それぞれに対して異なるトレーニング計画を考えて実施し、個性に合わせて役割を決めていました。そういったチームマネジメントの経験をアピールしました。その後電話で内々定のお知らせを受けた時は、私がチームで一緒に仕事をしやすく前向きでまじめだと感じたという評価を頂くことができました。


) 私は社長から面接の場で直接内々定を頂きました。その時親の話をしました。私は一人っ子で韓国では母と二人で暮らしていたので、母は私に韓国に戻るよう言い続けていました。しかし私が日本で社会人として働きたいという意志を伝えたところ、「やはりあなたが一番やりたい仕事をするのがお母さんの幸せだから、あなたがそういう選択をするのなら何も心配しない、やりたいことをやりなさい」と言ってくれました。これに社長が感動し、「本当にいいお母さんを持っているね。お母さんの話を聞いただけでもあなたがどんな教育を受けたのか、どんな人なのかわかるよ。一緒に働きましょう」とその場で言ってくれたのです。社長独自の人を見る観点があるようでした。


―どういう人と出会うかに大きく左右されますね。ところで就職活動で難しかったことはありましたか。


) 最初にES(エントリーシート)を書くときの自己分析は難しかったです。いったん書いてみましたが本当にそれでいいのかと思い、毎日大学のキャリアセンターに行って相談しながら何回も修正してもらいました。完成させた後は他の会社にも応用できてかなり簡単になりました。添削は友人よりキャリアセンターのプロに任せた方がいいと思います。面接練習でも自分の回答に対してプロの方から良い部分や直すべき部分のフィードバックをもらえるので、キャリアセンターは使わないと損です。私は事前に面接慣れをしていたので、本番で同じ質問をされた時は準備しておいて本当に良かったと思いました。


) キャリアセンターには先輩の情報の蓄積がありますので私はよくそれを参照しました。各社の選考形式や流れが全部書いてあるので、どんな対策をしたらいいかよくわかります。


―就職活動において大切なことは。

) 周りを見ると、自分が何をやりたいのかわからず、人気のある食品メーカーや大学の専攻に合いそうな企業に行ってみる人は多いです。まずは様々な業界の企業に行ってみることで、自分が知らなかった世界を知ることができます。また、自分の人生を振り返ってみると必ず自分の強みが発揮できた経験があるはずです。就職活動は私という存在を売ることですので、自分を知り、長所をしっかりアピールできるよう自己分析をしておくべきだと思います。


) 「明日会社説明会があるけど今日ちょっと疲れたので明日は行かない」という友人もいましたが、私の経験から言えば、行ってみたら自分がその会社に持っていたイメージと実際には全然違ったケースが8割位です。疲れていても実際に行ってみることは必要です。そして後悔しないよう、最初から「この会社で一生働く」という考え方でいくことですね。会社と合わずに1~2年でやめた先輩を知っていますが、就職活動の時の企業研究不足を後悔していた人が多いです。入社後に合わないともう一回就職活動のやり直しです。最初から一生働きたいと思える会社を見つけるつもりで取り組むべきだと思います。

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