松原 修氏 
(立命館大学 キャリアセンター次長) 


本気の学生を採用する企業

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 選考の第一ステップであるエントリーシート。良いエントリーシートを書くにはどうすればいいのか。立命館大学の松原修氏にお話を伺った。


学生の経験に注目


――3月からいよいよ就職活動が始まります。エントリーシートの提出が選考の第一ステップになりますが、エントリーシートとは何でしょうか。
 
 エントリーシートとは各企業が準備する応募フォームのことで、学生は経歴や自分の強み、志望理由など企業からの質問に対する回答を記入します。1~2万ものエントリーが集まる企業もあり、人事担当者の目に留まるように内容や書き方を工夫する必要があります。そういった意味では、母国を飛び出して数年間日本で学んだうえ、日本で就職したいという留学生には、高い志やしっかりとした理由があると思いますのでそこをアピール出来ればと思います。
 


――エントリーシートを通して企業が見ているものとは何なのでしょうか。

 入社志望度の高さやその背景にある学生の経験に注目しています。私たちは入学したばかりの大学1年生を対象としたガイダンスで、「学生生活を充実させましょう」と強調しています。結局、4年間の学生生活の充実度が将来のキャリアを切り開く鍵になるからです。充実した学生生活を送っていれば、エントリーシートに記入する内容に困ってしまうことはないでしょう。


独自色出す企業


――気をつけるべきことはありますか。
 
 例えば、志望理由に企業ホームページの内容をそのまま書くなどのコピー&ペーストは駄目ですね。また、エントリー数が多くなると内容を使いまわしてしまう学生がいますが、企業側も自己PRや志望動機に加えて、考え方を問うような質問をするなど独自色を出す傾向が強まっているようです。企業は本気で志望する、自分なりの意見を持った学生を採用したいからです。ですから学生の皆さんには、「その企業に入社したい!」という熱い思いをぜひ伝えてほしいと思います。




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