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2022/1/14

留学生健闘
大学生の部2作品入賞(NRI学生小論文コンテスト)

 2021年12月20日、「第16回NRI学生小論文コンテスト2021」の最終審査会・表彰式が開催された。同コンテストは、野村総合研究所が主催して開催される学生向けの論文コンテストで、日本と世界の未来について、次代を担う若い学生たちに考える機会を提供することを目的として毎年開催されている。

 今年のテーマは「サステナブル未来予想図~こんな地球で暮らしたい・安全安心な社会のカタチ~」。高校生の部、大学生の部合わせて3000件を超える応募があり、最終審査会には9作品が残った。今年は、大学生の部のファイナリスト4作品のうち、留学生の2作品が残り、留学生の健闘ぶりがうかがえる。

尹思源さん、金秀玟さん
留学生特別賞を受賞した高崎経済大学の
金秀玟さん(左)、尹思源さん(右)ペア

 最終審査会でのプレゼンテーションと質疑応答を経た最終審査の結果、留学生特別賞には高崎経済大学の尹思源さん、金秀玟さん、特別審査委員賞には東北大学の張潁慧さんが選ばれた。
 留学生特別賞のペアの論文は、和歌山県の温泉旅館に3週間のインターンシップに行った体験をもとに、課題だと感じた閑散期の売り上げや労働生産性について、アンケート等もとに4つの具体的な改善策を提案した。

 
 また、質疑応答の中では、日本の接客の課題点として、マニュアル通りのことが多く、マニュアルにない事柄だと、解決に時間がかかることがあげられた。客からの相談に対して、現場で判断できるような余地を持たせた方が、客を待たせずに早く対応できるのでは、との意見も出された。
 特別審査員の池上彰氏からは「論文審査は、名前も国籍も分からず内容だけで審査をしているので、留学生賞でしたが留学生だから、ではなく実力で獲得したものです。体験したからこその改善点の提案」だと評価された。

 受賞後のスピーチで二人は、「インターンシップ先であたたかくしてもらい、観光地にも連れて行ってもらい愛着がわきました。より良い街づくりができるように、地方の観光にも貢献したいと思います」「素人の考えもありますが、重要なことは、自分でできること、頭にあることを行動に移すことが大事だと思います。小さな力でも役に立ちたいと思いました。」と話した。

張潁慧さん 
特別審査員賞を受賞した東北大学の
張潁慧さん

 特別審査員賞を受賞した東北大学の張潁慧さんの論文は、コンビニでのアルバイト経験で直面したフードロスの問題について、アメリカ留学で経験したフードバンクでのボランティアで感じたことをもとに、「セルフサービスフードバンク」を提案した。審査員からは「実際にアメリカに行ってみて感じたことをもとに考えた問題意識はとても大事」だと評価された。


ファイナリスト 
ファイナリストの学生たち
(前列:高校生の部、後列:大学生の部)


写真提供:株式会社野村総合研究所

<参考>
<留学生特別賞>高崎経済大学の尹思源さん、金秀玟さんのプレゼンテーション (外部リンク/野村総合研究所)
<特別審査委員賞>東北大学の張潁慧さんのプレゼンテーション 外部リンク/野村総合研究所)
開催結果 外部リンク/野村総合研究所)
募集概要

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