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向学新聞2022年10月号目次>就活なんでも相談室 第3回「自己分析と業界・企業研究」

向学新聞2022年10月記事より>
就活なんでも相談室

第3回「自己分析と業界・企業研究」

井上氏
株式会社ASIA Link 
マネージャー 井上 洋輔 氏

〈相談内容〉
自己分析と業界・企業研究が大切と聞いたのですが、どちらから進めたら良いですか?

 質問の答えとしては「どちらから始めても大丈夫」です。ですが、そもそも「なぜやるのか」という目的を知らないと効果がありません。今回は自己分析と業界・企業研究の目的について説明したいと思います。



自己分析の目的は二つ
①「やりたい仕事や入りたい会社について自分の希望を整理し、明確にすること」
 みなさんの頭の中には「なんとなくこんな仕事がしたい、こんな会社がいい」という希望があると思いますが、この希望があいまいなままだと、やりたい仕事が見つからずに就活が進まなかったり、就職したとしても仕事が合わずに辞めてしまったりという事態につながります。自分の目標や働き方などの考え方や価値観を見直すことで、どういう会社・仕事を受けるかの「基準=就職活動の軸」を考えていきましょう。

②「企業にアピールしたい自分の強みを考えること」
 日本企業は新卒を採用し、教育して育てる文化を持っています。どんな社員に成長していくのかをESや面接で見極めようとしています。過去の経験から「自分が一番成長した経験」や「失敗から学んだ経験」などについて考えてみましょう。大切なことは頭で考えるだけでなく、一度書いて文字にしてみることです。文字に残すことで客観的に過去の経験を振り返ることができます。

図

業界・企業研究の目的は三つ

①「どんな仕事があるか知ること」
 どんな仕事があるのかを知ることはとても大切です。学生生活の中で接する会社や仕事はほんの一部ですので、幅広く業界・企業について知るために合同企業説明会や業界研究セミナーに参加して、企業から直接話を聞く機会を増やしましょう。

②「自分の希望に合う業界・企業かを確認すること」
 自己分析をして希望が明確になった人や、元々やりたい仕事がはっきりしている人は、その業界や企業を調べて希望に合う会社・仕事なのかを確認しましょう。インターンシップや会社説明会、OB・OG
訪問などで仕事の内容、働き方、キャリアパスなどを確認していきましょう。

③「どのような人材を求めているかを知ること」
 自分の希望だけでなく「相手が何を求めているか」を知らなければ内定を取ることはできません。特に留学生は、「外国人材の採用ニーズ」をよく確認しましょう。
 「日本人と同じように働いて欲しい」という企業もあれば、「この仕事で外国人の強みを活かして欲しい」と考えている企業もあります。自分の希望と企業の採用ニーズが合わなければ、どんなに希望が明確になっていても採用されることはありません。就活は自分と企業の接点を見つけることが大切です。希望する会社の説明会や社員との交流などの機会があれば必ず参加して質問しましょう。

 自己分析、業界・企業研究の順番を気にすることはありませんし、1回やれば終わりというものでもありません。就活を進めながら業界・企業についての知識を増やしていき、それをもとに自分を振り返ることで、自分に合う仕事について考えていってください。次回は「面接対策」についての質問にお答えします。お楽しみに!



・第1回「日本企業の採用の特徴」
・第2回「企業のニーズと留学生の仕事選び」
・第3回「自己分析と業界・企業研究」

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